介護で気をつけたい「ヒートショック」
ヒートショックとは
急激な温度変化で、血管や心臓に負担がかかり血圧が大きく上下し、失神・心筋梗塞・脳梗塞など、心臓や血管の疾患が起こり身体に悪影響を及ぼす現象です。
1月~2月までの時期がヒートショックの好発時期といわれています。
ヒートショックの特徴
ヒートショックは、急激な温度の変化により血圧が上下に大きく変動することなどが原因で起こります。
血圧の変動は心臓に負担をかけ、心筋梗塞や脳卒中につながりかねません。
真冬は、暖房をつけている暖かい部屋と暖房をつけていない浴室やトイレの温度差は、10℃を超えるといわれています。
暖かい部屋から寒い浴室に移動すると、体は室温の急激な変化から体温を調節するために、ブルブルと筋肉を震わせて熱を作ります。
同時に血管を細くして、皮膚の下に流れる血液の量を減らし、体の熱を外に逃がさないように調節します。血管が縮むと、血液が流れにくくなるので、血圧は急上昇します。
血圧の変化
冬場の浴室のように寒い場所では、熱を逃さないよう血管がぎゅっと縮むため、血圧が上昇。
湯船に入って身体が温まると、血管が広がるため、血圧は下がります。
短い時間のあいだに血圧が乱高下することで、身体にさまざまな異変が起きるのです。
例では、脳の血流が不足して意識がもうろうとしたり、失神したりすることもあります。
心臓が過剰な活動を強いられるため、動悸(どうき)がひどくなることもあります。
また、急激な血圧の変化で血管が詰まったり破けたりすることもあり、脳卒中や心筋梗塞などの疾患を引き起こすことも。
急激な温度変化で血圧が大きく上下し、失神・心筋梗塞・脳梗塞など、心臓や血管の疾患が起こることをいいます。ヒートショックは暖かい場所から廊下やトイレといった寒い場所へ移動するだけで起こる可能性があり、なかでも入浴中に起こることが多いと言われています。
影響を受けやすい方
ヒートショックは65歳以上の高齢者、高血圧や糖尿病などの動脈硬化の基盤がある人、肥満や睡眠時無呼吸症候群、不整脈の人が影響を受けやすいといわれています。
高齢の方は動脈硬化(血管が老化して固く弾力がなくなったり、血管の壁が厚くなったりして、血液が詰まりやすくなった状態)が進んでいることが多いため、ヒートショックのリスクがより高いと言えます。
普段から血圧が高めの方、肥満や糖尿病の方も注意が必要だとされています。
急激な温度変化で血圧が大きく上下し、失神・心筋梗塞・脳梗塞など、心臓や血管の疾患が起こることをいいます。ヒートショックは暖かい場所から廊下やトイレといった寒い場所へ移動するだけで起こる可能性があり、なかでも入浴中に起こることが多いと言われています。
・65歳以上
・肥満、睡眠時無呼吸症候群、不整脈
・高血圧、糖尿病、動脈硬化
・熱い風呂が好き
・一番風呂が好き
・30分以上お湯に浸かっている
・浴室に暖房設備がない
・飲酒後にお風呂に入ることがある
ヒートショックを起こさない予防法
1 入浴前に脱衣所や浴室を暖めましょう
・温度の急激な変化を避けるため、入浴前には浴室や脱衣所を暖めましょう。
・湯を浴槽に入れる時に、シャワーから給湯すると、シャワーの蒸気で浴室の温度が上がります。
・沸かし湯の場合は、浴槽の湯が沸いたところで、十分にかき混ぜて蒸気を立て、蓋を外しておくと良いでしょう。
2 お風呂の温度は41度以下、湯につかる時間は10分までを目安にしましょう
・湯はあまり熱くせず、10分までを目安に上がるようにしましょう。
・半身浴でも長時間入浴すれば体温が上昇する可能性があるので気をつけましょう。
3 浴槽から急に立ち上がらないようにしましょう
・浴槽で倒れて溺れる可能性がありますので、浴槽から出る時は、手すりや浴槽のへりを使ってゆっくり立ち上がりましょう。
4 食後すぐの入浴や、飲酒後、医薬品服用後の入浴は避けましょう
・食後は、血圧が下がり過ぎる食後低血圧によって意識を失う恐れがあるので、食後すぐの入浴は避けましょう。
・飲酒後、アルコールが抜けるまでは入浴しないようにしましょう。
・体調の悪い時や、睡眠薬等の服用後の入浴は避けましょう。
5 入浴の前に同居者に一声掛けて、意識してもらいましょう
・入浴時の死亡事故を防ぐには、早期発見が重要です。
・同居者に一声掛けてから入浴するようにしましょう。
・同居者は、高齢者の入浴開始の時間を覚えておき、「時間が長い」、「音が全くしない」、「突然大きな音がした」など、何か異常を感じたら、ためらわずに声を掛けるようにしましょう。
入浴時に気をつけましょう「ヒートショック」
2022年消費者庁のデータによると
65 歳以上の不慮の事故を死因別に比較す
ると「転倒・転落・墜落」、「窒息」、「溺死・溺水」の順に多く、「交通事故」に
よる死亡者数を超えています。
体全体が露出する入浴時に多く発生しています。
暖かい部屋から温度の低い脱衣所や浴室内に入ることで血圧が上がり、その後、暖かい湯に入ることで血圧が低下します。
この急激な血圧の上がり下がりが原因の一つと考えられます。
ヒートショックを防ぐ入浴方法
湯温設定38~41℃人によって影響は異なりますが、お湯の温度は41度以下、湯につかる時間は10分までを目安にし、長時間の入浴は避けましょう。
寒い季節、暖房や断熱改修を効果的に取り入れ、入浴の方法に気を配ることで、ヒートショックを予防しましょう。
また、入浴による事故を防ぐには、入浴前とお湯につかった直後の血圧の急上昇、入浴中の急下降の防止が重要です。
入浴する前には、浴室・脱衣所を暖めておくようにしましょう。脱衣所や浴室を暖めておけば、「脱衣後」「お湯につかった直後」「お湯から出た直後」それぞれの血圧の急上昇を防ぐことができ、ヒートショックによる事故を予防できます。例えば、浴室の扉を開けて高い位置からシャワーでお湯張りをすると、浴室や脱衣所を暖めておくことができます。
ナノミストバスで入浴時ヒートショックを防ぐ
先程も、書かせていただいたようにヒートショックを防ぐ入浴方で血圧の急上昇、入浴中の急下降の防止が重要です。
■使用前後の血圧の変化率
グラフはナノミストバス使用前、使用後の血圧変化率のグラフです。ナノミストバス入浴前の血圧平均値は104.47/70.30mmHg、入浴後の血圧平均値は105.13/67.6mmHgとなりナノミストバス使用による血圧値に統計的に有意な差は認められませんでした。また脈拍も使用前の平均は76.33、使用後の脈拍平均77.17となり、ナノミストバス使用による脈拍値の変化には有意な差が認められませんでした。
ナノミストバスとは
株式会社EINS(アイン)では、入浴介護における課題に向き合い「ナノミストバス」を開発いたしました。
ナノミストバスとは
→ 湯船に浸からない、お風呂です。
所要時間は、約15分程度
通常の入浴は、水の圧力や足元の転倒などリスクも多く取り上げられています。
ナノミストバスでは、ベッド寝ているだけで入浴を行っていただくことが可能。
利用者・施設 双方にとてもやさしい製品です。
ナノミストバスが介護入浴に選ばれる理由があります
移動可能なベッド型を初め、利用者に応じ7種類
介護スタッフの方、入居者・利用者の方共に比較的短時間、軽労働で入浴が可能です。
家庭用電源と4ℓの水があればどこでも設置可能。 工事不要。
そして、全身浴と顔出し入浴の両方が簡単に行えます。操作もボタンによる簡単操作です。
ナノミストバスについて、詳しくお聞きになりたい場合などEINS(アイン)ホームページ
問合せホームよりお知らせください。
これからも、 株式会社EINS(アイン)私共でできること たくさんの皆様のお声に耳を傾け寄り添ってまいります。